感覚プロファイルについて
子供には皆「生まれもった個性」と「育ちによって作られた個性」があります。スタジオエクセでは個性を尊重し、一人一人に合わせた指導法で力を伸ばすことに、強く拘りを持っています。これまで、お子様のアセスメントツールとして、田中ビネー式知能検査を用いて来ましたが、さらに理解を深めることのできるよう『感覚プロファイル』検査を導入いたしました。
感覚プロファイルで分かること
人の持っている感覚(=刺激の受け止め方)には個人差があります。大人には自己調整をする力や対処スキルがありますが、幼児は自分の感じるままに行動を取っています。感覚プロファイルを行うことで、現在表れている行動や、保護者様のお悩みの原因と対処法が分かる可能性があります。
例えば、「集中できない」子供の背景には、複数の原因が考えられます。
1. 過敏なため、他の子が気にならない刺激(音・視覚情報・触覚など)が気になって散漫になる
2. 刺激を感じにくいため(低登録)、聴覚に異常はなくても、指示が届いていない
3. 筋肉の緊張状態が弱いために、姿勢を維持するのが人より大変で、疲れやすい
4. 動き・前庭覚に感覚探求(刺激を求める特性)があるために、動きたくなり、じっとできない
この様に「集中できない」ことは同じでも、内容や原因によって対処法・支援策は異なってきます。
上記は、一例として、集中力について挙げたものです。しかし、その他…
「なぜこんなにイヤイヤが激しいのだろう?」
「落ち着きがなくじっとしてくれない。」
「機嫌が悪いことが多くて心配。」
「うちの子は何でもゆっくりな気がする。」
等も、感覚特性に理由がある場合があります。また、それらは長所の裏返しである可能性もあります。検査をお受けおただくことで、お子様のみる目が変わり、お母様も改めて子育てに自信を持っていただけるかもしれません。
感覚プロファイルの活用例とメリット
- 育児の悩みがお子様の感覚に起因している場合、理由と対処法が分かる
- 個性を把握することで、幼稚園選び、学校選び、進路の指標になる
- 感覚特性を把握すること、利用することで、家庭教育・家庭学習を円滑にすすめられる
- 苦手分野の根本的な原因(発達の特性)が判明することがある→就学以降も役立つ
- 我が子の強み・弱みを客観的に捉えられる(他の子とつい比べちゃう…ということもなくなる)
検査の流れ
① 問診票と検査用紙の記入(15分程度)育児のお悩みや、相談事があればご記入ください。
② 検査用紙をご提出後、集計・分析を致します。(お一人様あたり1週間程度)
③ 1時間程度の報告カウンセリングを行います。お悩みに対する支援策もお伝えします。
ビジター様の場合、初回面談時にお子様の行動観察・親御様へのヒアリングを行います。
検査の費用
スタジオエクセ会員:11,000 円
ビジター(会員外):22,000 円(検査料+報告カウンセリング料)
発達支援の現場で用いられる検査ですが、発達面で大きな心配がなくても、感覚特性が見られることはよくあります。(絶叫マシーンが好き・苦手もその一つです。)教室の指導法・ご家庭での教育方針を考える上で、一つの手がかりとしてご活用ください。